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酒屋が使う利き猪口は 底に青い二重丸が描かれています!

お猪口の底に描かれた青い二重丸

これは意味があるのです!

蛇の目は日本酒の唎酒の際に役立つ模様

この蛇の目の青いラインが唎酒をする際の決め手となるのです!

唎酒の手法ポイントは3つ

①外観 ②香り ③味わい 

外観

お猪口に日本酒を入れ、日本酒の色や粘性、清澄(せいちょう)の度合いを見ていきます。青みがかった透明であれば若い酒、褐色であれば熟成が進んでいる表れとなります。粘性が高いものは糖分やエキス分が多く含まれていると考え、複雑な味わいと見ることができます。、色調は澄み切っているほど、雑味のないクリアな味わいの日本酒であると考えます。

香り

外観を大まかに確認したら次は香りをチェックします。鼻を近づけて、日本酒から漂う香りの強さや華やかさを見ていきます。熟成年数や原料、製造によってフルーティーな香りや米本来の香りなど、さまざまな違いを感じ取っていきます。日本酒が劣化した際に出る「老香(ひねか)」もココでチェックしていきます。

味わい

最後に口にして味わいを見ます。少量の日本酒を口に含んで舌全体に回し転がしていき、口に含んだ瞬間の感触や、甘みや、苦み、酸味、旨味などを味わっていきます。このとき、上立ち香から飲んだ瞬間に感じる香りの変化の度合いもチェックします。

唎酒の場合・・・

口に含んで5~10秒ほど転がして吐き出しますが、一般的にはそのまま飲んでしまっても問題ないです。

飲んだ場合は、飲むことで感じる 喉越しや 後味をチェックします。

蛇の目のお猪口は唎酒用に作られたものなのです

蛇の目の白い部分で日本酒の色合いやその濃淡を見ます。

そして 青い部分で透明度や輝きを見ます。

蛇の目模様はただのデザインでなく唎酒用に考案されたものとなっています。

蛇の目お猪口には、様々なサイズがあります。

本職の蔵人が使用するのは、

一合(180ml)「本利き猪口」を使います。

一般的には、

三勺(約54ml)や五勺(約90ml)サイズが多いです。ただ、サイズが違ってもデザインは同じ二重の青(藍)色の丸が描かれたものです。

青(藍)色の丸は透明度や着色の様子を見るために描かれています!

何故、青(藍)色なのか・・・

それは透明度、着色の様子を確認するためのものですが、一番の要因は色相に関係しています。

蛇の目の 青い色 は 黄色 を引き立たせるためにあると考えていいでしょう。

日本酒は透明のイメージがありますが、実際にはやや黄みがかっているのです。

特に純米酒などは 山吹色 とも呼ばれる 黄色 が比較的強めに出る感じです。この黄色を目立たせるために白と青のそれぞれの色を用いて日本酒の透明度や色の付き方などを確認するために 青色の蛇の目は 存在するという事です!

唎酒は味だけでなく視覚で得る情報も重要なのです!

日本酒は熟成が進むと、どのタイプの日本酒においても 黄色 が強くなる傾向があります!

黄みがかった 透明な色 は劣化しているのでは?と思いがちですが、純米酒などは黄色が強く出る傾向がありますので、黄色=劣化は結びつけるのはタブーとなります。

鑑定人や杜氏・蔵人が唎酒を行う際は少し違います!

この色による先入観を排除する目的で アンバーグラス と呼ばれる 黄色系のグラス にお酒を注いで、味や香りで判断する方法で活用されている人もいます。

もっと昔には、利き猪口の中を 黄色 に塗った専用の猪口もあったそうです!

視覚から入る 色のインパクトはそれだけに強いのです。

色に惑わされずに注意したいものです!

                                ・・・乾杯!

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